セブン‐イレブンの真実 鈴木敏文帝国の闇

セブン‐イレブンの真実 鈴木敏文帝国の闇

その実態は現代の「蟹工船」とも呼ぶべき企業だったと言えば貴方は信じられるだろうか。それは是非、本書をご一読してからご判断願いたい。

著者:角田裕育

価格:¥1,470-

ISBN:978-4-8174-0674-3

商品コード:bu-0019

目次

まえがき
 売上高2兆4987億5400万円(2006年2月末決算)。
 この天文学的な売上げを聞いて、皆さんはどう思われるだろうか。小売り業界では不可能とも言われる数字なのである。
 だが、この売上高を達成したのが、会長の鈴木敏文氏率いる日本を代表するコンビニエンスストア、セブン‐イレブン・ジャパンなのである。
 この数字だけでなく、24時間営業し、清潔感があり、良質な接客、コンパクトな店内に似合わない至れり尽くせりの品揃えのセブン‐イレブンを始めとするコンビニ各店を見ていると思わず、押しも押されもせぬ超一流企業だと納得させられてしまう。
 無論、素人だけでなく「優良企業の見本」としてセブン‐イレブンや鈴木敏文氏を絶賛するエコノミスト、学者、文化人、知識人などが後を絶たない。それどころか、セブン‐イレブン・ジャパン方式の経営はトヨタの「カンバン方式」と並んで世界最高学府と名高きハーバード大学ビジネススクールのテキストにも紹介されているほどなのだ(同テキストには日本企業はこの2つだけしか掲載されていない)。
 海外にもセブン‐イレブンは事業展開を行い、1991年には破綻した本家アメリカ・サウスランド社を買収し3年後には再建に成功し「奇跡」とまで海の向こうで讃えられた。
 東証一部上場企業であることはもちろん、同社の株価は安定し、ほとんどの証券アナリストが太鼓判を押すほどである。2005年には親会社だったイトーヨーカ堂との資本関係のねじれを整理し、加えて西武・そごうを統合し「ミレニアムリテイリング」という名称でデパート事業にも乗り出し、グループ名称もIYグループからセブン&アイ・ホールディングスに変更し、日本の流通業界最大のマンモス企業に変貌した。
 ここまで来ては、セブン‐イレブンを優良企業と疑うなと言う方が難しい。
 しかし、その実態は現代の「蟹工船」とも呼ぶべき企業だったと言えば貴方は信じられるだろうか。それは是非、本書をご一読してからご判断願いたい。

プロローグ
あるオーナーの一日
セブン‐イレブンの恐るべき裏側


第一章 オーナーたちの超過酷労働

オーナーたちの憤慨
オーナーたちの絶えざる苦労
コンビニ業界にも反映される地方格差
オーナーを「殺した」セブン‐イレブン
オーナーが死んでもわからない仕組み
抗議の焼身自殺を遂げたファミリーマートのオーナー
何故、そんな地獄へ
最低保証制度のカラクリ
そして、セブン‐イレブン丸に乗ったら…

第二章 不当な搾取 ロスチャージ会計とピンハネ
ロスチャージとは?
気付く人は気付いていた
子供騙しのピンハネ疑惑
一般企業とも異なる仕入れ値引き
オープンアカウントの謎

第三章 苦悩する社員たち
オーナーに勝るとも劣らない社員たちの日常
FC会議の異様な光景
恵方巻きパニック
「お前らの机の上には教祖様の教典が置いてあんねやろー」
同僚と飲みに行く機会もない超多忙労働
マクドナルドの「名ばかり管理職」裁判に慌てたセブン‐イレブン
セブン‐イレブン加盟店での労働争議の場合は

第四章 販売期限偽りはお客様への背信行為ではないのか
おでんの衛生状態についてセブン‐イレブン本部が嘘の見解
実は販売期限が3~5時間のおでん
消費者行政大臣におでん問題を直接問いただす

第五章 取引業者をも侵略するセブン帝国
取引業者へも容赦しない暴虐ぶり
バイイングパワーの名の下に無理な安値で仕入れ
コンビニにまるで弱い出版業界
セブン‐イレブンの要求で記事を改変した毎日新聞社
ベンダーへの過酷な仕打ち
運送業者に対する酷い仕打ち


第六章 鈴木敏文会長は本当に名経営者なのか
クリンリネス理論の本質
オリジナルでもなんでもないフレンドリーサービス
鮮度管理と品揃え―〝単品管理〟理論の破綻
政府が後押しをしていたコンビニ事業
イトーヨーカ堂・ミレニアムリテイリングでは適用しなかった鈴木式経営

第七章 セブン‐イレブン=コンビニ業界の「超法規的措置」
司法・行政・立法府までも無視するコンビニ業界
反抗するオーナーへの異常で執拗な嫌がらせ
酒販免許を巡っての不可解な出来事

第八章 遂に決起したオーナーたち
周囲になかなか理解してもらえなかったロスチャージ
東京高裁で遂に勝訴!しかし…
実質勝訴した領収書・請求書裁判
コンビニ業界は何処へ行くのか
コンビニ業界はどのように業態を変えて行くのか
「名ばかり」の共存共栄、現実には奴隷か無産者(プロレタリアート)か
待望されるFC法

エピローグ


【著者略歴】 角田裕育(すみだ・ひろゆき)
1978年神戸市生まれ、兵庫県立東高等学校(定時制)中退。兵庫県庁職員、書店員、業界紙記者、合同労組青年部長等を経て現在フリー記者。企業・経済問題の他、労働問題、教育問題を得てとする。

↑このページのトップへ